久々の投稿となりますが、ポリエステル素材にプリントする際に注意しないといけないブリードという現象について説明したいと思います。
持込専門ということもあり、スポーツウェアや、撥水加工商品など、ポリエステル素材のご依頼が非常に多いです。
通常、プリントする際は熱を加えてインクを固まらすのですが、ポリエステル素材の場合、熱を加える事で繊維を染めていた染料が浮き上がり、インクと反応し、インクの色が変わってしまう事があるのです。
印刷インクに含まれる顔料が印刷時、または印刷後に溶剤、油脂、水などに溶けて色がにじみ出てくる現象、それが「昇華(ブリード)現象」なのです。
当店ではそれを極力回避するため、水性インクで自然乾燥、低温での熱処理。
また、ポリエステル専用インクを使用しています。
カッティングプリントでは、ブリード防止シートでブリード対策をしております。
※ただし、100%ブリード現象を抑える事が出来る訳ではありません。
湿度や温度、保管状況などによって数週間後にブリード現象が起きた。
などという事もございますので、取り扱いにはご注意ください。
当店でも細心の注意を払っていますが、お客様からのご理解も頂けますと幸いです。
昇華(ブリード現象)が起きたときの例
例:オレンジのTシャツに赤インク、水色のTシャツに青インクなど。
※黒インクはどの生地色に対しても有効です。
また、お手入れにもご注意いただきたいのですが、熱によりプリントカラーへ変色してしまうので、アイロンやタンブラー乾燥機の使用は厳禁です。